ははのご近所スナップ帳
2007年
多摩川の生き物達
  ハルシャギク・ジャコウアゲハ
7月


ハルシャギク(キク科)

今年は河川敷にハルシャギクが群生しています。
面に黄色い花が咲いている場所が、あちこちあります。
今年の天候が、ハルシャギク好みだったのでしょうか。
条件がたまたま良かったのか、
多摩川の環境が合っていて、勢力を伸ばしつつある植物なのか・・・



ハルシャギクは北米西部原産の帰化植物。明治の初期に観賞用に導入された一年草です。



花の黄色い部分と茶褐色の部分は、上のような配分が大部分。
中には下の様に、変わったものもあります。



多摩川中流のごく狭い範囲の植物や昆虫を見ているだけですが、
この2〜3年で増えている植物、減ってきた植物や、
生育している場所が少しずつ変わってきている事など、気がつきます。
変わっていないようで、そして変わらないことを願っていますが、
実はものすごい勢いで変化していっているのかもしれません。




ジャコウアゲハ

多摩川の土手でヒラヒラ飛んでいるのを
よく見かける、アゲハです。

白っぽい部分があるのは、メス。




名前の由来はオスが発する匂いが、鹿の麝香に似るからだそうです。

6月27日

ジャコウアゲハの止まった草の
葉裏を見ると、
2oほどの卵が2個
産み付けられていました。
7月4日

卵があった辺りに、
小さな幼虫が2匹いました。
約5o。
左側の幼虫は
警戒して黄色い2本の
ツノを出しています。
7月19日

あちこちに幼虫がいて、
どれが先日の幼虫か
わかりません。
これは終齢幼虫のようです。

ジャコウアゲハの幼虫は、毒成分のあるウマノスズクサを食べるのですが、
チョウになっても食べた毒を体内に持っていて、
鳥などに襲われるのを防いでいます。

食草のウマノスズクサ。
土手にはたくさん生えていて、
ジャコウアゲハの幼虫も
至る所にいます。
うっかりすると踏みそうな程。
草刈りの関係か、
多摩川土手で花を見たことは
ないような・・・。
7月24日

幼虫がこれだけいるのだから、
どこかにサナギもいるはずだと
探しましたが、見つかったのは
この一匹だけ。
土手のクコの木の
株もと近くにいました。
他の幼虫はどこで
サナギになるのか。

それにしても
大変綺麗な色と形です。





梅雨です。
雨の中、他のチョウも元気に飛んでいました。






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