10月 木の実・草の実
種の行方(植物の種の散布作戦)と造形美

2017年10月21日 担当:はは


台風21号接近で雨が降っていましたが、
観察会は予定通り開催です

* 種の散布 *
植物は子孫を残すために様々な手段を用います

A 風に飛ばされて(風散布植物)

ウバユリ クロヤツシロラン クマシデ

B 水に運ばせる(水散布植物)
             オニグルミ キショウブ  等 
C 動物などに運ばれて(動物散布植物)

とげ・かぎ・棘状の毛・粘液などで動物にくっつく
イノコヅチ ミズヒキ キンミズヒキ チジミザサ 

ヌスビトハギ
両面にびっしりと細かい毛が生えている 

鳥獣に食べられて
ガマズミ ムラサキシキブ ウメモドキ

ムクノキ マユミ ツルウメモドキ

D 弾き飛ばす(自発散布植物)

ツリフネソウ 
花が終わると次々に果実ができる 軽く触れるだけで瞬間的に 種子が弾け飛ぶ 種子の表面の模様 

E 自然に落下して(重力散布植物)

ドングリ

ヤブミョウガ
 小さな砂粒のような種子 この種子の他に地下茎でも増える 

F 地下に種子を作る(地下結実植物)

ヤブマメ
地下の閉鎖花も結実する

G 種子以外の種の散布方法(無性生殖)

ヤマノイモむかご カラスウリ
茎の一部が丸く太ってできたもの  秋になると地上の蔓は、
地面に向かって延び、
地表まで伸びるとそこから根を
出して根塊を作る

カリガネソウ
 四葉のクローバー? ハート?



10月の花

キバナアキギリ ミゾソバ

サラシナショウマ ツワブキ オオハナワラビ

キノコ
雨の多い日が続き、色々なキノコが生えていました

石垣に地衣類が描いた模様

ニッポンマイマイ





おまけ


10月に東高根森林公園で出会った生き物たち

コミミズク チビタマムシの仲間 コフキゾウムシ 
幼虫  体調3〜4o 体調約6o

ニホントビナナフシ アオマツムシ ウラギンシジミ

いつものようにカメムシの仲間も
キバラヘリカメムシ キマダラカメムシ セアカツノカメムシ エサキモンキツノカメムシ

クヌギカメムシ


天気が良いとこんな風景がみられるのに・・・

今月の尋ね者

先月のお尋ね者について
数人の方にご連絡を頂きました。
ツヤアオカメムシの若齢幼虫で、おそらく体が小さいので、口吻が腹端(ふくたん)から出ているでは
とのことでした。

ご連絡を頂きました方々、どうもありがとうございました。

ご意見、お気づきの点がありましたらご連絡下さい