担当:OGA


自然観察会  10月12日


「花と虫の不思議で巧妙な関係」がテーマだったのですが、
虫が少なかったのと、たくさんの果実や実がみつかり、
それが楽しくて虫の話は忘れてしまいました。


植物の進化


アメリカハナミズキの実
ハナミズキは4月ころ、白や薄ピンクの花を咲かせます。
実は花のように見えるのは苞といい、
小さい花は中心に集まっています。
苞は丸形で先端に切れ込みがあり、
4弁です。
明治45年に日本はアメリカ・ワシントン州にサクラの苗木を贈りました。
そのお礼に送られた花がミズキ科ミズキ属のこの種。
日本のヤマボウシに似ているのでアメリカヤマボウシと名づけられました。
その後、アメリカヤマボウシの学名Corunus florida (florida;花で一杯の、花満開の)から
ハナミズキと呼ばれるようになったということです。

ヤマボウシの実
別名ヤマグワとも呼ばれるそうです。
ハナミズキと似ていますが、
花(本当は花ではな苞の色が白のみであることや、
苞の先がとがっているとか、
実の形が違うなどということから見分けられます。
アメリカヤマボウシは 4月頃に花が咲きますが、
ヤマボウシはそれより1カ月くらい遅れて咲きます。
果実は複合果で、食べられます。

実の進化
原種のハナミズキ(単果)が、
ヤマボウシ(複合果)に進化した理由に、
「サルに食べられやすいように進化した」という説があるとのことです。