6月 梅雨を迎える生き物たち

2015年6月20日 担当:はは

梅雨時の特徴
(1) 雨が降り草木の花や、昆虫は巣や体が濡れる
(2) 昆虫の活動が不活発で受粉の機会が少ない
(3) 日照時間が短い


公園に入ってすぐの所にキシノウエトタテグモが巣を作っていることは、
以前の観察会でも聞いていました。
今日はそのクモにクモタケ(冬虫夏草の一種)が寄生しているのを観察する事が出来ました。
巣穴の蓋を押し上げて出てきた
クモタケ(冬虫夏草)
1.クモタケ
2.キシノウエトタテグモの巣穴の蓋
公園の方が丁寧な説明をつけて、
展示してくださいました
キシノウエトタテグモは15o前後の黒褐色のクモ。巣穴は深さが約10cm程度。
巣穴の入り口にはちょうど蝶番でつけたような楕円形の蓋がある。
観音開きの蓋を作るのはカネコトタテグモ



ー植物の対策ー
  対策1 雨で花が濡れないように水滴をはじく→アジサイ
  対策2 雨で花粉が濡れないように下を向いて咲く→ホタルブクロ
  対策3 一時の日差しも逃がさぬように次々と花を咲かせる(無限花序)→ムラサキシキブ、オカトラノオ、ネズミモチ
  対策4 派手は装飾で虫をひきつける→アジサイ(装飾花)、ドクダミ(ほう)、ハンゲショウ(葉


アジサイが満開でした



ガクアジサイ・・
     花に見えるのは装飾花
ピンクと青の半々 花は装飾花の奥に隠れるように





ホタルブクロ ノハナショウブ ドクダミ

コマツナギ ネムノキ ヤブコウジ



ミスジコウガイビル
ヒルとは異なる動物で、プラナリアの仲間である。
人に対しては何の害もない。
プラナリア同様に再生能力が高い。
ミスジコウガイビルを切ってみました。
頭部の方は活発に動き、
尾の方は動きが鈍くなりました。
別の所にいた大きい個体。
ミミズを食べているところ。



今日は梅雨の晴れ間で虫たちも観察出来ました

イチモンジチョウ カミキリムシの仲間 ウチワヤンマ

イナゴ タマムシ ムラサキシジミ

カノコガ ハグロトンボ 



カルガモにかわいいヒナが生まれていました