7月 真夏の谷戸
“森の魔術師”変形菌(粘菌)も見てみよう

担当:はは



変形菌(粘菌)

林の下の、いつも日陰になっている小道に落ちている朽木に、
3種類の『変形菌』が居ました。

ムシホコリ ウツボホコリの仲間 ムラサキホコリ

(1) あるときは動物のように歩き回る。
あるときは植物のしだのように胞子(多いものでは1000万個)をつくり繁殖する。
(2) 食べ物はバクテリア、カビ、細菌。口は体のあらゆるところ。排泄器官もあらゆるところ。
(3) 二つに切っても両方とも再生する。同種の変形体がぶつかると合体する。
(4) 短時間(24時間以内)でアメーバー変形体から変形体が分割され、
キノコ状の子実体に変身する。(多くは夕方から真夜中にかけて)
(5) 悪い環境(乾いた)では休眠する。水をかければまた覚めて活動を再開する。

ホントに不思議な『変形菌』
何度聞いて、見ても掴めません。
下の3種は当日顕微鏡で観察した乾燥標本。



7月の植物

アジサイは花が終わり、ばっさり剪定されています。
夏の花が登場です。

ミゾハギ クサレダマ チダケザシ


ミズタマソウ ヤブミョウガ


ノカンゾウ ヤマユリ



7月の昆虫

アオバハゴロモはそろそろ成虫も見られるようになりました。

アカボシゴマダラは観察会中に3頭を見かけました。
十数年前までは神奈川には居なかった蝶です。


ナナフシ オオシオカラ シオカラトンボ

アカボシゴマダラ アオバハゴロモ