7月  変形菌(粘菌)
 

担当:はは


シロジクモジホコリ

「菌類」よりさらに動物に近いのが「変形菌(粘菌)」です。
変形菌は「菌類」と「原生生物界」の両方の性質を持っています。

「あるときはアメーバ、あるときはキノコ」

変形菌は梅雨の時期、森の中でアメーバとして落ち葉の上を動き回りながら、
アメーバ・細菌やカビを食べています。
そしてあるとき乾燥した場所に移動して一晩(夕方から翌朝にかけて)にして、
小さなキノコのような子実体に変身します。
そして胞子を飛散させ、再び単細胞アメーバになり、
合体しながら巨大化し、一部は休眠したりして子実体をつくります。

生活様式が奇妙なだけではなく、
実はこの子実体がビーズのように、又宝石の様に美しいのです。
子実体は水分をほとんど含まないため、
簡単に乾燥標本を作り、じっくりと観察できます。